入学祝いののし袋はどう書く?初心者でも安心の書き方と金額相場

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春の訪れとともにやってくる入学式。親戚や友人のお子さんへの「入学祝い」を考える季節ですよね。

せっかくのお祝いだからこそ、のし袋の表書きや名前、金額の書き方を間違えず、丁寧に気持ちを伝えたいものです。

しかし「どんな言葉を書けばいいの?」「金額はどうやって記すの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

この記事では、入学祝いののし袋の基本マナーから、表書きの言葉の選び方、名前や金額の正しい記入方法、さらに相場やおすすめデザインまでを分かりやすく解説します。

初心者の方でも迷わず準備できるように、実用的な例とともに紹介しますので、最後まで読めば安心して入学祝いを用意できるはずです。

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入学祝いののし袋とは?基本マナーを知ろう

入学祝いに欠かせないのが「のし袋」です。

ですが、どの種類を選べばよいのか、どんな意味があるのか迷う方も多いですよね。

ここでは、のし袋の基本的なマナーや選び方について整理していきます。

入学祝いにのし袋を使う意味

のし袋は、お金や品物を丁寧に包み、贈り物に「心を込めています」という気持ちを表すためのものです。

入学という節目のお祝いを、形としてきちんと届ける役割を果たしてくれます。

つまり、のし袋は単なる袋ではなく、お祝いの気持ちを伝える大切なツールなのです。

水引の種類と色の選び方

入学祝いでよく使われる水引は「蝶結び」です。

蝶結びは何度も結び直せることから、「繰り返しあっても嬉しいお祝い」にぴったりとされています。

色は紅白が基本で、華やかさを演出しつつも派手すぎないものを選ぶと安心です。

水引の種類 意味 入学祝いでの使用
蝶結び 何度も結び直せる → 繰り返しの慶事 最も一般的で推奨
あわじ結び 一度結んだらほどけない → 固い絆 地域によって使われる

金額に合ったのし袋のサイズとデザイン

のし袋は包む金額によって選ぶ大きさやデザインが変わります。

少額ならシンプルなもの、多めに包むときは格を上げた華やかなのし袋を選びましょう。

最近はキャラクター入りやカラフルなタイプもありますが、目上の方に渡すときはできるだけ落ち着いたデザインを選ぶと安心です。

金額や相手の年齢に合わせて、のし袋の種類を選ぶことがマナーを守る第一歩です。

 

のし袋の表書きはどう書く?

入学祝いののし袋で最も目につくのが「表書き」です。

表書きには贈り物の目的を示す言葉を書きますが、これにはいくつかのパターンがあります。

ここでは、一般的な表現からシーン別の工夫までを紹介します。

一般的な表書きの書き方(御入学祝・祝御入学など)

もっともよく使われる表書きの言葉は以下の通りです。

表書き 特徴
御入学祝 最も一般的で幅広く使える
祝御入学 「祝」を強調するシンプルな表現
入学御祝 少しくだけた印象を与える

これらの言葉は、相手との関係やフォーマル度に応じて使い分けるとよいでしょう。

迷ったときは「御入学祝」を選べば間違いありません。

四文字を避けたいときの工夫(御入学御祝 など)

日本では「四」は「死」に通じるとして、縁起を気にする方もいます。

そのため「入学御祝」のように4文字になる表現を避けたい場合があります。

その場合は以下の工夫をすると良いでしょう。

  • 「御入学御祝」として5文字にする
  • 「御祝」を中央に書き、右上に小さく「御入学」と添える
  • 「祝 御入学」と「祝」のあとに一文字分スペースを空ける

相手が年配の方やフォーマルな場面では、四文字を避けた表現にすると安心です。

幼稚園・中学・大学などシーン別の表書き例

入学祝いは学校の段階ごとにシーンが異なります。

それに応じて、表書きも柔軟に使い分けられます。

シーン 表書きの例
幼稚園・保育園 御入園祝
小学校〜大学 御入学祝、祝御入学
合格発表後に贈る場合 合格御祝

相手の成長の段階やタイミングに合った表書きを書くことで、気持ちがより一層伝わります。

のし袋に書く名前のマナー

 

のし袋の下段に書く「名前」は、贈り主を明確に伝える大切な部分です。

個人で贈る場合と、家族や友人など複数人で贈る場合では書き方が異なります。

ここでは、状況に応じた正しい名前の記入ルールを解説します。

個人で贈る場合の正しい書き方

個人で贈る場合は、表書きの下段中央にフルネームをやや小さめに書きます。

名字だけでも問題はありませんが、フルネームの方が誰からの贈り物か一目でわかります。

迷ったらフルネームで書くのが最も丁寧な方法です。

書き方
フルネーム 山田太郎
名字のみ 山田

夫婦や家族連名の場合の並べ方

夫婦で贈る場合は、右側に夫、左側に妻の名前を書くのが一般的です。

フルネームを書く場合もあれば、名字を省いて名前だけを書く場合もあります。

家族全員で贈る場合は「山田家一同」とまとめて書く方法もあります。

夫婦で贈る際に左右を逆にすると失礼にあたるので注意しましょう。

  • 夫婦:右に夫、左に妻
  • 家族:代表者の名前、または「〇〇家一同」

友人・グループで贈るときのルール(○○一同など)

友人同士で贈る場合は、3人までは横並びで右から順に書きます。

役職や立場がある場合は、右から順に格式の高い順で並べます。

4人以上になる場合は「○○一同」と記入し、全員の名前を別紙に書いて中に添えるのがマナーです。

人数 書き方
1人 フルネーム
2人(夫婦) 右に夫、左に妻
3人 右から順に名前を並べる
4人以上 「〇〇一同」と書き、別紙に全員の名前を記載

名前の書き方は人数や立場に応じて変えるのがマナーの基本です。

中袋・金額の正しい書き方

入学祝いで現金を包むときは、中袋や金額の書き方にも気を配る必要があります。

記入方法を誤ると不自然に見えるため、しっかりと基本を押さえておきましょう。

ここでは、金額の表記方法から中袋の書き方までを整理します。

金額は大字で書くのが正式(例:金壱萬円)

金額は漢数字を用いるのが一般的ですが、特に正式な場面では大字(旧字体)が用いられます。

大字は改ざんを防ぐ意味もあり、より丁寧な印象を与えます。

数字 一般的な漢数字 大字
1
2
3
10,000 一万 壱萬

例:「金参萬円」と書けば「三万円」を表します。

迷ったら大字を使うのが安全で丁寧な方法です。

裏面の住所・名前の記入方法

中袋の裏面には、贈り主の住所と氏名を書きます。

これは郵送する場合だけでなく、手渡しでも受け取った側が誰からの贈り物か確認できるようにするためです。

住所は左下に縦書きで書くのが基本とされています。

  • 表面:金額(例:金壱萬円)
  • 裏面:住所と名前(左下に縦書き)

中袋がない場合の金額と名前の書き方

最近は簡易的なのし袋も多く、中袋が付いていないものもあります。

その場合は以下の方法で書きます。

書く場所 内容
のし袋表面 金額(中央に縦書き)
のし袋裏面 住所と名前(左下に縦書き)

中袋の有無で書く位置が変わる点を覚えておくと安心です。

入学祝いの金額相場

入学祝いの金額は、贈る相手との関係や学校の種類によって異なります。

相場を知っておくと、包む金額に迷ったときに安心できます。

ここでは、関係性別と学校別の相場を整理して紹介します。

祖父母・親・親戚・友人別の目安金額

贈る立場によって、一般的に包む金額には幅があります。

以下はよく見られる目安です。

贈る人 金額の目安
祖父母 30,000〜50,000円程度
おじ・おば 5,000〜10,000円程度
親しい友人 3,000〜5,000円程度

親しい関係ほど金額が大きくなる傾向があると覚えておきましょう。

幼稚園から大学まで学校別の相場

入学先によっても相場は変わります。

幼稚園や小学校は少なめ、高校や大学はやや高めになるのが一般的です。

学校の種類 金額の目安
幼稚園・保育園 5,000〜10,000円程度
小学校 5,000〜10,000円程度
中学校 10,000〜20,000円程度
高校 10,000〜30,000円程度
大学・専門学校 30,000〜50,000円程度

入学先に応じた金額を意識することで、無理のない範囲で気持ちを伝えられます。

縁起の良い数字・避けたい数字の考え方

金額を決める際には、数字の縁起を意識することもあります。

「割り切れる偶数」は避けられる傾向があり、特に「4」「6」「9」は控えた方がよいとされます。

そのため「5,000円」「10,000円」「30,000円」といった奇数キリの良い金額が選ばれることが多いです。

金額に迷ったら、奇数にすると安心です。

金額は相場を参考にしつつも、贈る相手との関係性を第一に考えることが大切です。

入学祝いに添えるメッセージの書き方

のし袋に加えて、ひとことメッセージを添えると気持ちがさらに伝わります。

特に子どもやそのご家族にとって、あたたかい言葉は嬉しいものです。

ここでは、短くても気持ちが伝わるメッセージ例や書き方の注意点を紹介します。

短くて喜ばれる一言メッセージ例

長文でなくても、簡単な一言で十分に心は伝わります。

以下はシーン別に使いやすい例文です。

シーン 例文
全般 ご入学おめでとうございます。新しい生活を楽しんでくださいね。
小学校入学 いよいよ一年生ですね。たくさんのお友達と楽しい時間を過ごしてください。
中学・高校・大学入学 新しい環境での勉強や出会いが、素敵な未来につながりますように。

メッセージは短くても「おめでとう」という気持ちを込めることが大切です。

カードや一筆箋を使うときのマナー

メッセージを書くときは、小さなカードや一筆箋を使うとより丁寧な印象になります。

和紙や落ち着いたデザインのカードを選ぶと、上品さが増します。

ただし、あまりに派手すぎる色やイラストは避け、読みやすい文字で書きましょう。

  • カードや一筆箋はのし袋の中ではなく、添えて渡すのが基本
  • 黒や濃紺など濃いインクを使う
  • ひらがなや簡単な言葉で書くと子どもにも伝わりやすい

メッセージをのし袋に直接書き込むのはマナー違反なので注意してください。

ひとこと添えるだけで、贈り物の温かさがぐっと増します。

通販で買える人気のし袋デザイン

最近では、文房具店や通販サイトでさまざまなのし袋が手に入ります。

伝統的なものからカジュアルでかわいいデザインまで豊富なので、相手に合わせて選ぶと喜ばれます。

ここでは、特に人気のある3つのタイプを紹介します。

子どもが喜ぶかわいいデザインのし袋

小学校や幼稚園への入学祝いには、ランドセルや動物モチーフなど明るく楽しいデザインがおすすめです。

かわいらしいイラスト入りなら、子ども自身が受け取ったときにも笑顔になれます。

特徴 おすすめシーン
ランドセルや学生服のイラスト入り 小学校入学
動物や風船などカラフルなデザイン 幼稚園入園・低学年向け

かわいいデザインはカジュアルな関係にぴったりです。

フォーマルで上品な伝統的デザイン

高校や大学の入学祝い、または目上の方への贈り物には、シンプルで落ち着いた和風ののし袋が適しています。

奉書紙や和紙を使ったものは、見た目も手触りも格調高く、特別感を演出できます。

  • 紅白の蝶結びの水引つき
  • 落ち着いた和紙の質感
  • 金や銀の箔押しが入った上品な仕上げ

目上の方にはシンプルかつ格のあるデザインを選びましょう。

実用性を兼ねた人気のし袋アイデア

最近注目されているのが、使った後も活用できる実用性のあるのし袋です。

たとえば、リネンのハンカチや布をのし袋に仕立てたタイプは、贈り物のあとに日常生活で使ってもらえます。

「思い出として残る贈り物」としても人気があります。

タイプ 特徴
リネン素材 のし袋として使った後、ハンカチやお弁当包みにできる
ポケット付き ちょっとした小物入れとして再利用可能

「形に残るのし袋」は贈る側のセンスも光ります。

まとめ:正しいのし袋の書き方で気持ちを伝えよう

ここまで、入学祝いに使うのし袋の基本から表書き、名前、金額の書き方、さらにデザインの選び方まで解説してきました。

のし袋は形式的なものに思われがちですが、実際には「お祝いの気持ちを丁寧に伝えるための手段」です。

正しい書き方を押さえることは、相手に対する思いやりそのものなのです。

ポイント 要点
表書き 「御入学祝」「祝御入学」など、場面に合わせて選ぶ
名前 贈り主を明確に。個人・夫婦・一同で書き方を変える
金額 大字で丁寧に。相場を参考にしつつ関係性を考慮
のし袋の種類 蝶結びの紅白水引が基本。金額や相手に合わせて選ぶ
メッセージ 短くても「おめでとう」の気持ちを添える

贈る相手や場面によって最適な書き方は少しずつ変わります。

しかし、どの方法を選んでも大切なのは「心を込めること」です。

形式だけにとらわれず、気持ちを丁寧に表現することが一番大切と覚えておきましょう。

このガイドを参考にすれば、自信を持って入学祝いを準備できるはずです。

正しいのし袋の書き方で、あなたのお祝いの気持ちをしっかりと届けましょう。

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